きゃんどる らっそくや

お仏壇にろうそくをお供えするのはなぜ?

お仏壇にろうそくをお供えするのはなぜ?

 

そもそもろうそくにはどういった意味合いが含まれているのでしょう。

宗派によってもその意味合いは変わってくると思います。私がお世話になっているお坊様にお聞きしたところ、ろうそくの明かりであの世とこの世を明るく照らして繋げるという意味があるそうです。お仏壇にろうそくの火を灯すことは、亡くなった方が迷うことなく浄土に向かうことができるよう祈る作法の一つでもあるのです。もう一つは、火を灯す側の空間や煩悩にまみれている人間の不浄なものを浄化する。清める。という意味だそうです。

 

清めた上で、改めて仏様にご挨拶をして日々の感謝を祈るといいそうです。

 

 

絵ろうそくは?

 

ろうそくの中でも、絵の描かれた絵ろうそくにはまた違った意味があります。前回も少しお話ししましたが、今では一年中手に入れることのできる花々ですが、昔はお花が手に入らなかった冬場のお花の代わりとして使われていました。

二十数年前、山形県の和ろうそく屋さんの取材に伺った時に、「この辺りでは香典と一緒に故人の好きだったお花を描いて1本でも大事に持っていっていたんだよ」と教えていただきました。大切な人へ想いを込めて絵付けをすること、その想いのこもったろうそくに火をつけて燃やし、天に届けること。そしてその絵付け師も習慣もどんどん減りつつあり、無くなってきていること。初めてそのお話を聞いた時に、そのことがとても印象的で心に響いてどうしても無くしたくなくて、広めていきたくてこの仕事を始めました。

 

最近は和ろうそく以外の絵付けのご注文も増えましたが、ご依頼いただけるお客様の想いは皆同じです。贈られる方への想いを込めます。

 

ろうそくは、今も昔もお供物としてもプレゼントとしても、人と人との想いを繋げる大切なツールなのではないかと思います。

お供物として使用されるのはもちろん、大切な方へのプレゼントやご自分への癒しのご褒美に生活に取り入れてみてください。

 

モノに込める想い

 

上の方にろうそく以外の絵付けのご注文と書きましたが、ご注文は絵付けだけではなく大切なもののリペア作業も含まれます。いつからかそういったご注文をいただくようになりました。

先日は長く使われていた壊れたネックレス。受験を控えるお嬢様に譲りたいけど壊れていてどうしたらいいかわからないと持ち込まれました。

素人の私には、難しい修復は難しいですが幸い自身が使用しているパーツや道具が役に立ちそうでしたのでお受けしました。

取り掛かると…石やパーツについた薬剤の種類、パーツの付け方、取り扱い、全てが初めてで戸惑いも多く、しかし勉強になることが多々ありました。

最後に絵を描きオリジナルの台紙にラッピングを行いました。

お渡しした時、涙ぐまれて喜んでいただけたお客様の反応は、グッと来るものがありました。

 

絵付けとは全く違う作業ではありましたが改めて私は、お客様の想いをモノに込めるお手伝いをすることが大好きなのだと感じた瞬間でした。

 

ですが、アクセサリーのご注文は基本的にはお受けしておりません…大切なジュエリーはやはりプロにお任せすることをオススメします(^^!)

 

 

 

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